障害当事者の一人暮らしの支援~相棒について~
今回は、障害当事者の一人暮らしの際に私がおススメしたい「相棒」の話です。
相棒とは?
当事者の一人暮らしの悩みや困りごとを共有して一緒に考えてくれる支援者(ヘルパーが理想)の事です。一人暮らしを始める際に実際にヘルパーに入ってもらったり、一人暮らしをはじめる際の相談事をする人、出来れば家の様子も理解してくれるヘルパーであり、当事者と信頼関係が出来ている人がベスト!!これから当時者と一人暮らしをするための勉強を一緒にしたり、当事者の価値観を理解してくれよく話を聞いてくれ、良いアドバイスをくれる人が良いです。ほかにも他のヘルパーや他事業所への連携などの指示できる人でればより安心して進める事ができます。
何故?相棒がいるのか?
一人暮らしをはじめるとたくさんの支援機関(ヘルパー事業所等)に入ってもらうことになります。ヘルパーに入ってくれる人は軽く10人を超える事が多いです。私の知っている方で7つのヘルパー事業所で20人以上のヘルパーを使っている当事者の方がおられました。そうすると当然ながらヘルパーは様々なアドバイスをしてくれます。例えば、洗濯洗剤だけでも「無添加、柔軟剤、におい、粉、漂白剤、値段」などの理由でヘルパー達からそれぞれ良いと思うものを勧めてくれます。普段お世話になっているヘルパーから様々な洗濯洗剤を勧められ・・・たかが洗濯洗剤で悩む事になると思います。これが支援のやり方や分担となれば…一人でその悩みを抱えるのは大変です。相棒を決めておけばそういった悩みを相棒と一緒に解決していけば良いのです。
相棒の使い方!
一人暮らしの勉強や不動産物件めぐり、自立生活の先輩宅訪問等一人暮らしの勉強をする際はできる限り相棒と一緒に行く方が良いでしょう。また、当時者の収入や支出、貯金、生活環境、価値観、どんな生活がしたいか、などでき限り話しておくことが良いと思います。そうする事で適切なアドバイスがもらいやすくなります。また、相棒の得意、不得意なども把握しておくことで相棒のアドバイスの善非の判断がしやすくなると思います。最終判断は、当事者です。「自己決定、自己責任ですね。」相棒だからと言って相棒の責任にするのは、間違いですから…
相棒になってくれる人ががいない…
相棒がみつかれば良いですがもちろん相棒が見つからない時もあります。その場合は、相棒を育てていく事も一つの方法です。一番気の合いそうなヘルパー(支援者)と一緒に一人暮らしの勉強をしていきます。一人暮らしの相談はこの人と決めて一緒に成長していくイメージです。それでも見つからない場合は、諦めてヘルパー以外で探すか?一人で頑張る方法ももちろん大丈夫です。あくまで相棒はいたらいいな!くらいの気持ちで良いと思います。
自立生活するのは当事者です!
相棒がいるからと言って相棒に頼りっきりも良くはありません。自分で考える事や自立生活の勉強することは大切です。時に、相棒が自立生活の準備中に引っ越しや退職、転職、事務所を変える事もあります。また、相棒は万能ではありません。得意、不得意がありますし知識にも偏りがあります。調理が全くできない相棒に調理の相談をいくらしても良いアドバイスはもらえません。相棒に頼りっきりになってしまうと逆に困る事があることもあるので「最終的に、自立生活するのは当事者自身と考えましょう。」
相棒は、いつまで必要?
相棒がいつまでもいる事は、当然当事者にとって安心できると思いますが、一人暮らしをはじめてから1~2年が目安で相棒を手放すことが良いと思います。そのタイミングでは、ほとんどの大きな問題は解決していると思いますし、逆に相棒にとっても当事者にとってもなぁなぁになってしまうことがあります。この時期になると、当事者もヘルパーの性格や特徴、得意、不得意も理解していると思います。ですので、洗濯が得意なヘルパーに洗濯洗剤の相談、調理が得意な人に調理器具の相談ができるようになります。それなれば相棒はもう必要なくなります。相棒は万能ではないですし、いろいろなヘルパーの良いところを使って生活していけばいいのです。また、自分の育てた相棒が次の障害当事者の自立支援に携わって貰うことも機会を奪わない事も大切です。とはいえ、日頃からヘルパーとして支援してもらったり、困った時は遠慮なく相棒を頼れば良いと思います。
最後に
私自身も何度も「相棒」になり、障害当事者の自立生活を応援してきました。大変なこともありましたが、正直楽しかったです。まさに障害当時者支援の醍醐味です。もちろん悩む事やうまくいかなかった事も多かったですが、その時は他の支援者や障害当時者の仲間に支えてもらいました。無事に一人暮らしがうまくいき自分が離れるタイミングが来た時は感無量です。もしこの面白さを知らない支援者がいたら、是非頑張ってみてください。当事者の皆さんは是非、支援者に味合わせてあげてください。