障害者主体とエンパワメントの実践例

はじめにお読みください。

この投稿は、ぜぶらの18年の障害当事者の支援経験に基づいて掲載しております。これから障害当事者の支援をはじめる方や支援に迷った方に少しでもお役に立てればと思い投稿しております。できる限り正しい情報を提供したいと考えて作成しておりますが一部ぜぶらの主観に基づいた記載があるとは思いますので参考程度にお読みいただけると幸いです。

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ぜぶらのプロフィール

年 齢 アラフォー

取得資格 介護福祉士、社会福祉士主事、ケアマネージャー、サービス管理責任者 など

介助者などの支援現場で障害者主体やエンパワメントが難しいとの意見があったので実践例を作成しました。あくまで参考程度で活用してもらえたらと思います。エンパワメントの手法が様々であくまで当法人の介助者におけるエンパワメントの中の一つと思って欲しいです。
エンパワメントの言葉の意味を知りたい人は「エンパワメントの言葉の意味とは?」を読んでみてください。

エンパワメントの言葉の意味とは?
エンパワメントは「個人や集団の潜在能力を発揮させる考え方」だと言う事が理解できても意味が説明できないとの意見が多かったので私なりの考えまとめてみました。様々な人がエンパワメントを実践の中で使って、解釈されています。私は、どれも素晴らしい実践の元で培われてきたもので狭義(狭い意味)ではそれぞれあっていいと思います。しかし、初心者には解釈が難しいそこで逆に広義(広い意味)ではどうだろうと考えました。 エンパワメントの直訳から考えました。 つまり「権限を委ね譲る行為」ぜんぜんしっくりきません。間違っていたらすいません。 次に  権限 = 力 、 委ね譲る = 与える と解釈すると 「力を与える行為」なんか上からですよね?私は神かなんかか?みたいな気持ちになります。 いろいろ試行錯誤した結果 力 = その人が持っている力 、 与える = 引き出し湧き出させるサポート に行きついました。 ≪使用例≫ 「みんなでAさんをエンパワメントしていこう。」つまり 「みんなでAさんをAさんが持っている力を引き出し湧き出させるサポ...

≪ 例 題 ≫


・昼食のお弁当の用意する介助

(鞄から弁当を取り出し、レンジで温めて用意する。)

とことこ的にダメな例

・12時になったので、お弁当を介助者が勝手に用意した。
 (障害当事者主体×、エンパワメント×)
※もしかしたら食べたくないかもしれない。人の鞄を勝手に開けたらダメ!

とことこ的にまだまだ新米例

・12時になったので、本人からの指示がない状態で「○○さん、お弁当準備しますね」と
言い本人の許可を得てお弁当を鞄から取り出す。 ※無許可、許可前の場合はダメな例
  (障害当事者主体△、エンパワメント×)

とことこ的な支援実践例

・12時になったので、本人から準備を頼める様にヒントを出して、本人の指示のもとで
用意した。
(障害当事者主体○、エンパワメント○)

      『ヒントの例』
①「・・・」(無言で待つ、他の業務をしないで介助の指示を待つ。)
②「12時になりましたね。」(全体)
③「12時になったのでお昼の時間ですね。」(全体)
④「お昼の時間になったので介助頼みたい人は指示してくださいね。」(全体)
⑤「○○さん今日ごはん食べないの?」(個別)
⑥「○○さん、介助の指示してくださいね?」(個別)
⑦「○○さん、A職員に介助頼みましょうか?」(個別)
⑧「○○さん、A職員に(具体的な指示内容)って頼みましょうか?」(個別)
⑨「○○さん、一緒にA職員に介助頼んでみましょうか?」(個別)

少しでも良い行動が出来たらOKです。 褒めたりor認めたりor感謝 しましょう。

※アセスメント前であればヒントを少ないところから徐々にヒントを増やしていきます。
アセスメント後であれば適切なヒントより少しヒントを減らしたところから初めて良いタイミング(負担をかけない程度)で適切なヒントを出します。この繰り返しでたまにできた時にしっかり褒める、認める、感謝するを繰り返すと少しずつヒントが少なくても行動できるようになります。ステップはスモールステップで人に合わせて設定しましょう。100ステップあっても良いかもしれないです。この繰り返しで少しずつ時間をかけていくことで介助者からのエンパワメントもできると思います。



最終目標

・12時になったら障害当事者の指示のもとお弁当の準備をした。(ヒント無し)
♪ゴール♪(障害当事者主体◎、弁当に関してのエンパワメント【終了】)

まとめ

例は、あくまで例です。その場、その人、その時にあったヒント、支援、環境設定 等の工夫をしながら、次のステップをどう進めるかスモールステップで設定して当事者本人が楽しく取り組める工夫をして実践していきましょう。キーワードは、『褒める、認める、感謝する』です。『注意する』はあまり使いたくない支援だと思ってください。
困った時は、職場の仲間や他の支援機関等も含めて チームで解決 していきましょう。

エンパワメントの言葉の意味とは?
エンパワメントは「個人や集団の潜在能力を発揮させる考え方」だと言う事が理解できても意味が説明できないとの意見が多かったので私なりの考えまとめてみました。様々な人がエンパワメントを実践の中で使って、解釈されています。私は、どれも素晴らしい実践の元で培われてきたもので狭義(狭い意味)ではそれぞれあっていいと思います。しかし、初心者には解釈が難しいそこで逆に広義(広い意味)ではどうだろうと考えました。 エンパワメントの直訳から考えました。 つまり「権限を委ね譲る行為」ぜんぜんしっくりきません。間違っていたらすいません。 次に  権限 = 力 、 委ね譲る = 与える と解釈すると 「力を与える行為」なんか上からですよね?私は神かなんかか?みたいな気持ちになります。 いろいろ試行錯誤した結果 力 = その人が持っている力 、 与える = 引き出し湧き出させるサポート に行きついました。 ≪使用例≫ 「みんなでAさんをエンパワメントしていこう。」つまり 「みんなでAさんをAさんが持っている力を引き出し湧き出させるサポ...
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障害者の支援をしているとクライエント(利用者)の自己肯定感を高めるためにたくさん褒めてあげたいと思っていても、なかなかタイミングが難しいと感じていませんか?そんな悩みを持つ方は、この記事を一度読んでもらえればと思います。 1つの行動に対して1回しか褒めて(認めて)はいけない? 褒める(認める)タイミングが分からない人は、タイミングをはかりすぎている事が多いと思います。まず、知って欲しい事は、と言う事です。1つの行動に対して1度しか褒めてはいけいないと考えると当然、タイミングをはかる必要もありますが、一つの行動に対して複数回褒めて良いとなるとそれほどタイミングに気負うことなく褒めることが出来ると思います。 主な褒める(認める)タイミング とはいえ、褒めるタイミングをいつが良いか分からないとは思うので例をあげてます。 □ ①良い行動をやろうとした時(事前) □ ②良い行動をやり始めた時(事始) □ ③良い行動をやっている時(事中①) □ ④良い行動が継続出来た時(事中②) □ ⑤良い行動が出来た時(事終①) □ ⑥良い行動が終わって時間が...

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